ST2000DX002 FireCuda SSHD 超重度物理障害データ復旧しました。

ST2000DX002が認識しない超重度物理障害からデータ復旧に成功しました。

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ST2000DX002 FireCuda SSHD 超重度物理障害データ復旧しました。

投稿日：2019年12月01日

パソコン修理専門店　ルキテック　橘＠大阪＠本町です。

同業者の先輩からハードディスクが認識しないとのことで、お持込いただきました。

Seagate　FireCudaソリッド・ステート・ハイブリッド・ドライブ (SSHD) |　ST2000DX002　3.5インチ　2TBです。

結論からいうと障害だらけで重度物理障害ではなく”超”重度物理障害論理障害でしたが無事復旧に成功しました。

祝日・日曜・寝ずじまい…早朝・深夜の報告はショートメッセージ…などなど…の復旧の記録をご覧ください（滝汗）

仕事でお使いで土曜日（祝日）・日曜日のうちに復旧してしまわないと月曜日に使うデータが全て入っているとのことでお預かりしました。

データ復旧のため診断しました。
ハードディスクのモーター音もシーク音もしません。
全くの無反応…。
こうなってはどうしようも有りません…となるところ、ここからがデータ復旧技術者のうでの見せ所。

PCB基板の故障ですね。

PCB基板を修理して認識しました。
認識したのはいいのですが、読み込みません
ファームウェアの故障でした。
ファームウェアを修復します。

ファームウェアが故障していると読み込んでもこのようになります。
黄色のマスは読み込めてません。
次々読み込んでも黄色が続き、データは一切復旧できてない状態です。ハードディスクは読み込んでいいるのにデータが出ない…。
この状態で、開封ヘッド交換という業者もいるでしょうが、
これはファームウェアの障害です。SSHD特有の非常に難しい問題を解決する必要あリます。かなり高度な技術で復旧します。

ファームウェアを修復します。
ターミナル経由でコマンドを送信もロックされているので、まずは解除をする必要があります。
ROMチップの書き換えを行い、ターミナル経由でコマンド入力ができるようになりました。ここから更に修復を進めていきます。

NANDを初期化してからダンプを書き戻します。

ファームウェアの修復に成功しました。
やっとデータ領域にアクセスが可能になりました。
これからデータをどんどん復旧していきます。

すべてのデータを復旧できました。
不良セクターも多発してますが、ユーザーデータにはかぶっていなので、問題なしです。

さてどんなデータが保存されているか見てみましょう。
これまた問題が…データ領域にアクセス出来ません。
今度はパーティションが認識しません。

MFTテーブルが吹っ飛んでますね…。
MFTテーブルを修復しました。
論理障害です。

処置して無事フォルダ構造ごと復旧に成功しました。

左が障害ハードディスクで右が復旧保存用ハードディスクです。

重度物理障害無事１００％データ復旧成功しました！

データ復旧のうえ、先輩同業者とお客様の会社のところで合流してデータを納品して、パソコンは環境復旧を行いました。

【障害メディア】　SEAGATE　ST2000DX002 FireCuda SSHD

【障害内容】　基板障害・ファームウェア障害・不良セクター障害・ファイル構造障害

【復旧希望データ】　すべて

【復旧時間】２日（48時間不眠不休）あと3時間はお届けにあがりました。

【復旧率】　100%

あ！これは！と思われたらまずはお問い合わせください。

データ復旧は設備・道具・知識が揃った復旧業者をおすすめいたします。実は外注が多く、マージン商売が多いのですが裏をかえせば復旧できればよいのでしょうが（汗）、設備もなかったり技術が無いと失敗して終わりとなってしまってはすべてが終わってしまいます。
わたしはそれが嫌なんです。
大事なデータを流れ作業で次々に作業するのではなく、一台につき大事なデータの入っているものを、情熱をかけて自分の手であの手この手で復旧させたいのです。
私しか復旧作業を行いわないので個人情報が漏れることもなく、社長＝私なので今回のような不眠不休でもなんとかしたい情熱で復旧させられるのですが、従業員にはまず任せられない…まかせてしまうと完全ブラック企業です（笑）
夜な夜なデータ復旧するため研究をおこなっております…。

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