パソコン修理専門店 ルキテック 橘@大阪です。Apple iMac G5 アンビエントライトセンサー(ALS)の修理のご依頼をいただきました。
電源は入りますが、バーンと起動音が鳴るときと鳴らない時があります。そのまま待っていても、画面にはアップルマークすら表示されません。
ディスプレイ側の電源ランプが点灯のまま消えないという症状もございます。しばらくすると内部のファンが高回転で回り始めますが、いくら待っても起動する気配はありません。このMacでは、いったい何が起きているのでしょうか?
背面カバーを取り外します。こういう場合は、当社ではまず物理面を疑います。
基盤上面にLEDランプがあり、その横のスイッチで起動させることができます。LEDランプは何の役目を果たすかというと・・・これは診断用のLEDでして、何番目まで点灯するかで原因を切り分けることができるようになっております。さすがApple、PC系(Windows系)ではハードウェアレベルの診断スキームが提供されていることはほとんどありません。ベテラン好みのハードウェアです。
今回はLED2までしか点灯しません。ロジックボードか電源ユニットに疑いがありです。
診断用の電源ユニットを接続して起動させましたが症状が変わらず・・・ロジックボードの故障で確定です。
基板上に複数のコンデンサが並んでいてこの手の症状ならコンデンサの膨らみや液漏れが複数見られるのですが、今回は綺麗な状態のコンデンサばかりです。当社は目視の原因究明には自信があるのですが、今回は原因を探るには時間がかかりそうです。しかし困難を感じるとかえってファイトを感じるものでして、ここで気合を入れ直します!
ロジックボードを本体から抜き出してテスターでコンデンサやコイルを入念に調べていきます。調べ方は・・・企業秘密。難しいことはしてませんが。
お、、、あったあった、回路異常!
怪しいコンデンサが見つかったので、取り外し調べてみます。容量抜けではないのですが、容量が減っているコンデンサをあっさり特定できました。
問題のコンデンサを交換しました。仮組して起動してテスト!
診断用LED3まで点灯しました。(ファンファーレ)
ロジックボードをまるごと交換することなく、簡単な補修で復活させることができました。費用は安くつきますし、作業時間も短く済ませられます。
組み立て終わったところで気を抜かず、念入りな負荷テストや各種デバイスチェックを経て修理完了となります。直したつもりで他の不具合に目が届かないことが意外とよくあります。ひとつの異常が連鎖的に他の不具合を引き起こしていることはありますので、油断せずしっかりテストします。
結果、他には特に異常はありませんでした。コンデンサの補修程度で済んだため、請求額もリーズナブル。
(※事前の見積もり額より高くなることは基本的にありませんが)
データ保護第一優先で修理するので、ハードウェア面の変更に関係なく、データ・設定などはそのままご返却いたします。ハードディスクの検査も行ない、異常があれば、即座にご報告いたします。
パソコン修理のご相談・御見積のご依頼は、パソコン修理専門店 ルキテック 06-6702-1360 または下記メールフォーム・お電話お待ちしております。