パソコン修理専門店 ルキテック 橘@大阪です。
電源は入るのですが、画面にうっすら映っていて目を凝らさないと何が表示されているのか分からない状態とのこと。お預かりいたしました。
NEC PC-LL750SG1KS(LL750/S) ・・・ワイド液晶。いい雰囲気をもったノートパソコンです。
電源を入れてみました。おっしゃるとおり、何が映っているか分からない状態です。でも、外部ディスプレイをつなぐと、そっちにはちゃんと映ります。なるほど、じゃあモニター系の問題だ。
液晶ディスプレイというのはパネル単体では光らないので、蛍光灯でパネルを照らして表示させてます。その蛍光灯がきれちゃうので、うすぐらーく気分も下がってしまうほど暗い画面になってしまうのです。その蛍光灯にあたるのが、バックライトです。蛍光灯ですが、チラつきのない美しい画面制御を行なうためにインバータ回路が入ってます。バックライトかインバータ回路、どちらかが故障しているものと思われます。
お手製のバックライトテスターで、インバーターが悪いのかバックライトが悪いのか原因を切り分けます。
・・・バックライト点灯しました。
お手製バックライトが点灯したので、バックライト交換で間違いなく修理できます。
この製品は、2灯あるうちの片方が切れると、もう片方も点灯しない仕組みになっております。片方だけ新品に交換しても、もう片方が寿命を迎えるとまた点灯しなくなります。そもそも片方だけ点いていればよいというものでもありませんが、この機会に両方とも新品に交換いたします。
バックライト交換はパネルの仕様上、交換できるようには作られておりません。メーカーに修理に出すとパネルごとの交換になるので、高価な補修作業の部類に入ります。そのほうが作業は簡単なので、作業スタッフを安定して確保しやすいという事情もありますね。
ルキテックでは故障した部分だけを交換するので安価に補修できます。この製品のバックライトはもともと交換できない作りになっているため、細心の注意を払いながらの交換作業になります。バックライトの交換に失敗するとポキッと音を立ててバックライトが折れます・・・ガラスでできているので、扱いを失敗すると簡単に折れます。2灯用で失敗すると2本とも折れるので悲しいです。
問題のバックライトを取り出しました。バックライトホルダーが黒く変色して焦げたようになっておりました。かなり熱くなっていたのでは。高電圧のかかる場所なので、ロットによってはこうなるのも仕方がないでしょう。お客様としては、保証期間内に壊れなかったのが残念でした・・・
上から順に焦げたバックライトホルダー、その下が交換前の切れたバックライト2本、その次が交換用の新品のバックライト2本です。
新ものにはハンダづけできるようになっております。ハンダづけした後でニッパーで切断し、絶縁処理。これで完了です。
電源スイッチオン~~~~~~~~~~!点灯するかどうか!
点いた!修理完了です!
NECのロゴがいつもより眩しく見えます(笑)
うっすら映っている場合はバックライトもしくはインバーター、あるいは両方の交換で修理できます。まれに液晶パネルごと悪い場合もございますが、なるべく早く診断して正確なお見積もりをお伝えしたいと思います。当店で補修する場合は保証期間もおつけしますので、ぜひ頼ってください。
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