電源が入らないMacBook Air ロジックボード修理しました。

電源が入らないMacBook Airを修理しました。ロジックボードの故障でしたが交換せずロジックボード修理成功。ロジックボード部品代がかからないので、お安く修理出来ました。

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電源が入らないMacBook Air ロジックボード修理しました。

投稿日：2020年08月28日

ルキテック【パソコン修理データ復旧サポートセンター】　橘＠大阪＠本町です。

電源が全く入らなくなったとのことで兵庫県よりMacBook Airの修理をお持ち込みいただけました。
修理のご依頼ありがとうございます。

MacBook Air (13インチ, 2017)MQD32J/Aをお預かりしました。
電源が全く入らないい原因はロジックボード（メイン基板）の故障が原因でしたが、ロジックボードを修理して電源が入るように修理しました。

電源がはいらない原因は？　症状と原因を探す

ACアダプター（MagSafeコネクタ）をMacBook Airに接続するとオレンジランプが点灯して充電を示していることを表すのですが電源が入りません。
この症状で怪しい原因は３つ。

ロジックボード故障（メイン基板）
ACアダプター（MagSafeコネクタ）故障
キーボード故障（スイッチとキーボードが一体になっている）

お家にACアダプタを他に持っている場合は交換してみて電源が入るどうか試す方法があります。
ACアダプタを購入しても、他に原因がある場合は無駄になってしまうため要注意です。

電源ボタンはキーボードの右上にありキーボードと一体になっているため、キーボードが故障していると電源が入りません。
キーボード故障の切り分けは修理屋さんじゃないと難しいです。
一番簡単な方法はACアダプタを接続してください。これで電源が入ればキーボード故障です。すでにACが接続されている場合は一旦抜いて再接続してください。
電源を介さずロジックボード単体で電源を入れる方法もありますが、これは修理屋さんじゃないと難しいです。

それでも電源が入らない場合はロジックボードの故障が濃厚豚骨ラーメン背脂マシマシ…もといロジックボードの故障が濃厚です。

ロジックボード修理診断 MacBook Air

ロジックボード故障が原因でした。
アップルさんはロジックボード交換で修理をするのですが、ルキテックでは壊れたロジックボード自体を修理して修理します。

故障箇所を調べるため分解して診断します。
テスターで回路を調べるとショート信号がでているのでロジックボード故障で確定です。

ロジックボード修理のため分解してロジックボードを取り外します。
特殊ビスなのでホームセンターで売っているドライバーでは分解出来ません。

ロジックボードを取り外し、ロジックボードとサブ基板及びファンを組み立てて検証します。
ACアダプタを差し込んでも充電ランプはオレンジ点灯するのみで電源は入りません。

導通モードでテスターを使ってショート箇所を探します。
マイナスをグランドに落としてプラスのテスターでショートしている部品を探していきます。
ロジックボードの裏・表に大小無数の部品がハンダ付されているため故障箇所を特定するのは困難を極めます。

ショート（導通）している部品を発見しました！
タンタルコンデンサーです。
これが電源が入らない諸悪の根源…
タンタルコンデンサーを交換します。

ホットエアーを使って故障した部品を取り外します。
はんだこてを使ってはずしたり、ホットエアーを使ったり場所によって使い分けてます。
極小な部品から大きな部品まで取り付け・取り外し出来ます。

タンタルコンデンサーを外してテスターで回路を検査するとショート信号が消えてなくなりました。
故障の原因は、この部品で間違いありません。
新しいタンタルコンデンサーと交換して修理します。

修理が終わったので電源が入るか仮組みでACアダプタを接続してみましょう。
ドキドキ。
ワクワク。

Fan spin！
amazing！！

電源が入るようになり、CPUファンが回転し電源が入りました。
ロジックボード修理成功しました。
修理技術者としてこの瞬間が嬉しいです。
本日は晩酌です（笑）

もとどおりに組み立てて、各種動作検証を行います。
CPU検査・メモリ検査・液晶発色テストやキーボードの入力検査など、厳しい検査項目をいつくも設けており、一つ一つ故障がないか検査していきます。
修理ができているか確認するだけで２時間程度かけることもあります。
すべて問題の無いことが確認できたので無事修理完了です！