Lenovo ideapad 520電源が入らないマザーボード修理

Lenovo ideapad 520の電源が入らずメーカーではかなり高額な金額の見積もりのようでマザーボード修復で直らないかとのことで修理しました。

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Lenovo ideapad 520電源が入らないマザーボード修理

投稿日：2020年09月09日

ルキテック【パソコン修理データ復旧サポートセンター】　橘＠大阪＠本町です。

Lenovo ideapad 520-15IKBを、お預かりしました。

電源ボタンを押してても電源が入らないとの故障でパソコン修理のご依頼を大阪市西区よりお持ち込み頂けました。
ありがとうございます。

マザーボードを交換せずマザーボード自体を修理して電源が入るようにパソコン修理してご返却いたしました。

ideapad　520 パソコンの電源の入らない原因のTOP3

パソコンの電源の入らない原因のTOP3です。
修理に出す前に、３つを確認してみましょう。

■ACアダプタの故障
ACアダプタの故障で電源が入らないことがあります。
テスターをお持ちでしたらACアダプタの電圧を測って規定電圧がでているのか確認しましょう。
ACアダプタを購入して電源が入るか試して電源が入らない場合はダブってしまい勿体無いです。

■静電気の帯電による一時的故障

このモデルはバッテリーを取り外せない内蔵モデルなので、多少の分解は必要ですが、内蔵バッテリーをとりはずして電源が入るか試してみましょう。
静電気が内部に溜まっていて、そのせいで電源が入らないことがあります。
バッテリーだけではなく、CMOS電池も外して試しましょう。
部品交換無しで直る場合があります。

■マザーボード（基板）

上記の２つを試しても電源が入らないならマザーボードの故障が原因のことが多いです。
メーカーの診断でマザーボードの故障と結果がでると交換のお見積りになりびっくりするお見積り金額になるようです。
マザーボードの故障の原因はたいてい経年劣化が原因です。
例外としていわゆる自損になりますが、飲み物をこぼしてしまい水没で壊れる場合や、落下した衝撃などで壊れる場合などもございます。

診断しましたが、マザーボードの故障でした。マザーボードの回路がショートしておりました。

ideapad　520 マザーボード修理

電源が入らないので分解して診断を行います。
ひっくり返してボトムケース（底の蓋）を取り外して行きます。

マザーボードが見えるようになりました。
バッテリーを取り外し、CMOS電池を外したうえで最小構成にし電源が入るか試してみます。試してましたが電源が入らないのでマザーボードの故障の確率が高いです。
マザーボードの故障かどうか診断します。

マザーボードのコイルから抵抗値を測って行き19V、5V、3V、1Vのラインから電源がでているか調べていきます。
やはり回路のショート信号が出ています。
故障の原因はマザーボードでした。
マザーボードを修理します。

マザーボードを取り外しました。

故障箇所の特定できました。
チップコンデンサの破損が原因で電源が入りません。
見た目は壊れてたり・欠けてたりなど破損はないのですが、取り外して見ましょう。
マザーボードを目視でくまなく探すと、焦げたり・割れたり・見た目で破損した部品が見つかる場合がありますが、今回は全く目視で見当たりませんでした。
修理の難易度は高めです。

抵抗値も改善しショート信号も出なくなりました。
新品チップコンデンサを取り付けます。
同じ値のコンデンサは再発防止のため新品コンデンサに交換します。

電源を入れてみましょう。
マザーボード上のLEDが点灯しました！
電源が入るようになりました！

パソコン修理が出来て技術者としては嬉しい瞬間です。
今宵は晩酌です（笑）

もとどおりに組み立てて各種動作検証を行います。
他に故障箇所があっては何のための修理かわからないので、厳しい検査を行います。
メモリ・マザーボード・CPUテストなど全ての動作検証は問題ないことが確認出来ました。

マザーボード修理成功です。

ideapad　520　マザーボード修理で電源がはいるように修理成功

電源が入るようになりマザーボード修理で修理成功しました。
メーカーでは電源が入らない修理の場合、マザーボードの故障だとマザーボードの交換になります。
マザーボードの部品がかなり高額になるため、びっくりする金額のお見積りになるようです。
ルキテックではマザーボード自体を修理するので、お安く修理できる理由です。
マザーボード上のチップコンデンサなど故障した素子を交換して修理します。