パソコン修理専門店 ルキテック 橘@大阪@東住吉区です。
修理日誌の書き出しを変えようかとおもいますが、しばらくまだこのままで…
宅配便でお送りいただきましたお客様のパソコンはといいますと、Dell OptiPlex GX270 でございます。
症状を確認するとスイッチを押しても、すぐに電源が落ちてしまうという現象です。発売された日(プレリリース)を確認すると2003年5月22日となっております。ということは、かれこれ8年近くお使いのパソコンですね。
買い替えも視野にいれられたとおもうのですが、業務でお使いとのことなので、ソフトウェアなどのことを考えると修理してそのまま使い続けたいです。新しいパソコンに設定を全部移していくのは大変ですので。
今回の症状は電源が入るがすぐ落ちるということで各部を点検・確認をします。電源ユニットをテスターを使って電圧を計ります。
次にマザーボードを疑うわけですが、確認してみます。
この写真で分かりますでしょうか、特にCPU周りの電解コンデンサーが液漏れ・破裂しておりますね…これでは正常に起動しないのもうなずけます。普通ならこの状態を見るとメーカー修理しか思いつきませんが、当社はこの程度の故障ならハンダごてひとつで簡単に直してしまいます。
パソコン本体ケースよりマザーボードを取り出します。結構このOptiPlex GX270はマザーボードは簡単に取り外せるのですが、ヒートシンクを外すのが大変です。
CPU周りのコンデンサを交換しようとするとマザーボード裏のリテンションをささえるためのプレートが邪魔をしてコンデンサを外せないようになっているため、取り外しに時間がかかります。まぁ何の問題もなくはずせますが。
リテンションを支えるプレートです。これを外さないとコンデンサの半田を除去することができません。
コンデンサを交換して外したものを並べた写真ですが、足の部分までコンデンサの液が漏れて付着しております。
液漏れがしていな同容量のコンデンサも再発防止のためにすべて交換いたしました。
コンデンサ交換後の写真です。新品のコンデンサに交換しました。やっぱり新品って気持ちがいいですね。
すべて交換後、再度組み立ててスイッチオン!
起動しました。
デスクトップ画面も表示され各種テストをして動作の異常のないことを確認しましたので、修理完了です。あとはパソコン内部を清掃してお客様に宅配便で返送です。
マザーボードを交換せず修理可能です。
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